2026年4月16日、AnthropicがClaude Opus 4.7を正式リリースした。
前世代のClaude Opus 4.6からどう変わったのか。コーディング性能の向上、ビジョンの強化、そして新機能の「xhigh」エフォートレベルまで、要点をわかりやすく整理する。
コーディング性能が大きく向上した
今回最も目立つ改善がコーディング領域だ。
GitHubが公開しているベンチマークでは、Opus 4.6比で13%のスコアアップを達成。しかもOpus 4.6でもSonnet 4.6でも解けなかった4つのタスクを新たに解けるようになっているとのことだ。
SWE-benchというソフトウェアエンジニアリングの評価指標では、本番環境レベルのタスクを前世代比3倍解決できるようになった。コード品質とテスト品質でも二桁パーセントの改善だそうだ。
Cursorが提供するCursorBenchでは70%のスコアを記録。Opus 4.6の58%から大きく伸びた。
実際のエンジニアリング業務に近い難しいタスクほど差が出やすくなっているようで、日常的にClaudeをコーディングに使っている開発者には恩恵が大きそうだ。
ビジョン機能が3倍以上に強化
画像の処理能力も大幅にアップした。
Opus 4.7は長辺最大2,576ピクセル(約3.75メガピクセル)の画像を受け付けられる。これは従来のClaudeモデルの3倍以上の解像度だ。
ピクセル単位で正確な参照が必要なデザイン作業や、密な情報が詰まったスクリーンショットを読み取るコンピュータ使用エージェントといった用途で特に力を発揮するとのことだ。
金融分析の評価指標「Finance Agent」でも最高水準を達成した。財務諸表や複雑な図表を含む業務でも活躍が期待できる。
指示をきちんと守るようになった
Opus 4.7ではInstruction Following(指示に従う能力)も改善されている。
これまでのモデルは指示を「ゆるく解釈」したり「一部をスキップ」したりすることがあったが、Opus 4.7は指示を文字通りに実行するようになった。
ただしこれは注意点でもある。既存のプロンプトを使い続けている場合、これまで緩く解釈されていた部分が厳密に処理されるようになるため、動作が変わる可能性があるとのことだ。本番環境で使っているプロンプトは事前に確認しておくといいかもしれない。
新機能「xhigh」エフォートレベルが追加
新たに「xhigh」という思考エフォートレベルが追加された。
従来は「high」と「max」の2段階だったが、その間に「xhigh」が入ることで、推論の深さとレスポンス速度のバランスをより細かく調整できるようになった。コストをかけすぎずに精度を上げたい用途に使いやすい。
Extended Thinkingを使う場合のチューニング幅が広がるイメージで、API経由でモデルを組み込んでいる開発者には特に嬉しい追加機能といえる。
トークナイザーが新しくなった
Opus 4.7ではトークナイザー(テキストを数値に変換する仕組み)が更新された。
同じ入力テキストでも、新しいトークナイザーだと1.0〜1.35倍のトークン数になる場合があるとのことだ。テキスト処理の精度が向上している一方で、コストに影響することがあるので把握しておきたい。
特にトークン数を基準にコスト計算をしている場合は注意が必要だ。Opus 4.7に移行する際は、実際の使用量がどう変わるかを事前に確認しておくといいかもしれない。
セキュリティ機能について
同時期に発表されたClaude Mythos(サイバーセキュリティ特化の非公開モデル)とは異なり、Opus 4.7には禁止されているセキュリティ用途を自動的に検出・ブロックするセーフガードが組み込まれている。
研究目的での利用については、専用の認証プログラムを通じてアクセスできる制度が用意されているそうだ。
価格とモデルID
価格はOpus 4.6と変わらず、入力トークン100万あたり$5、出力トークン100万あたり$25だ。
モデルIDはclaude-opus-4-7で、Claude.ai、API、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Microsoft Foundryで利用可能だ。
コーディング性能が大幅に上がってもコストが据え置きというのは、API経由で使っているユーザーにとってはシンプルに嬉しいアップデートといえる。
まとめ
Claude Opus 4.7は、コーディングとビジョンという2つの領域で大きく性能が向上している。価格は据え置きのため、Opus 4.6を使っていたユーザーはアップグレードを検討する価値は十分にありそうだ。
新トークナイザーによるコスト変動とInstruction Followingの厳密化という2点は移行時の注意点として覚えておくといいかもしれない。
情報
Claude Opus 4.7は2026年4月16日から利用可能。Claude.aiのProプランやAPIから今すぐ試せる。


