GitHubは2026年6月1日から、GitHub Copilotの課金モデルを使用量ベースに切り替えると公式ブログで発表した。より高度なエージェント型ワークフローへの対応を背景に、これまでのプレミアム要求ユニット(PRU)に代わり「GitHub AIクレジット」という新しい単位が使われるようになる。
何が変わるのか
月額料金そのものは変わらない。変わるのは、その料金に含まれる使用枠の考え方だ。
これまでは一定数のPRUが月額プランに含まれており、超過した場合の課金ルールが決まっていた。6月以降は、月額料金相当分のAIクレジットが付与され、そのクレジットを消費しながらCopilotの各機能を使う形になる。
プラン別の内訳は次の通りだ。
- Copilot Pro:月額$10、$10分のAIクレジット付き
- Copilot Pro+:月額$39、$39分のAIクレジット付き
- Copilot Business:$19/ユーザー/月
- Copilot Enterprise:$39/ユーザー/月
クレジットはトークン使用量(入力・出力・キャッシュ)に応じて消費される。ただし、コード補完と次の編集提案(Next Edit Suggestions)は全プランでクレジットを消費しない。日常的なコーディング補助であれば、追加コストなしで使い続けられる。

移行のスケジュール
個人向けの月額プランは6月1日に自動的に新システムへ移行する。年間プランを契約しているユーザーは現行の仕組みが維持され、契約期間が終わるタイミングで切り替わる。
企業・エンタープライズ向けには移行をサポートする特別措置が設けられている。6月から8月の3ヶ月間、Business向けは月$30、Enterprise向けは月$70分の追加クレジットが提供される。移行初期のコスト増加を吸収するための期間と見ることができる。
5月のプレビュービルで事前確認ができる
GitHubは5月上旬に「プレビュービル」の機能を提供する予定だ。billing overviewページで、新課金モデルに移行した場合のコスト予測を確認できるようになる。
ユーザー個人も、組織の管理者も、6月前に自分たちの使い方がどれくらいのクレジット消費になるかを把握できる。移行前にコストを見積もれるこの機能は、特に複数人で使っている企業チームにとって重要な判断材料になる。
なぜこの変更が行われるのか
公式ブログでGitHubは「より高度なエージェント型のワークフローをサポートするため」と説明している。Copilotはここ数年でチャット補助からコーディングエージェントへと大きく進化しており、複雑なタスクを処理するほどトークン消費も増える。
一律の月額制では、軽いユーザーも重いユーザーも同じ料金になり、GitHubにとって採算が取りにくくなる。使用量ベースへの移行は、今後のAI機能強化を続けるための財務的な前提条件でもある。
同様の動きはすでに他のAIツールでも起きていた。Claude MaxプランやOpenAIの従量課金オプションなど、AI利用が重くなるにつれてフラット料金から距離を置く流れが続いている。GitHub Copilotも同じ方向に舵を切った形だ。
普段の使い方にどう影響するか
コード補完をメインで使っているユーザーには実質的な影響はない。クレジットを消費しない機能が中心だからだ。影響が出やすいのは、Copilot Chatでの複雑な質問やエージェントモードを多用するケースだ。
月に$10や$39のクレジットをどれくらいのペースで使い切るかは、5月のプレビュービルで確認してみるのがよい。超過分はクレジット追加で対応できるが、料金の上限設定なども合わせて確認しておくと安心だ。
まとめ
今回の変更は、月額料金が上がるわけではなく、AIの使い方に応じてコストが変動する仕組みへの移行だ。コード補完中心のライトユーザーはほぼ影響なし。エージェント機能を積極的に使っているユーザーは5月のプレビューで自分のコストを先に確認しておくといい。


